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アメリカの創価学会―適応と転換をめぐる社会学的考察
by 邱琡雯, 2016-01-23 10:57, 人氣(1546)
アメリカSGIを個人・教団・社会という重層的なレベルで分析し、関連づけたことによって、従来の改宗研究や思想研究、また宗教と政治をめぐる研究ではとらえきれなかった全体像を描き出している。ある社会状況を背景に、ある宗教の需要を感じる人が現れ、その需要に応える宗教が供給され、両者が出会う。
 
その時、一人一人の新たな人生のドラマが始まるのみならず、社会意識の強いアメリカSGIにあっては、周囲の人々や共同体、社会を巻き込むドラマが始まる。そのプロセスを、綿密な調査データにそくしつつ、実証的かつダイナミックに浮き彫りにした本研究は、アメリカSGI研究のみならず、新宗教研究一般に新たな局面を開くものといえよう。
 
全体の内容は学術的レベルで高度ではあるが、データ部分は初心者にも分かりやすい。多様なテーマを扱っているが、注目すべきはSGIメンバーの多くがアメリカ一般国民と比べ、麻薬の使用を支持していることであった。またキリスト教徒が改宗する際、保守的な宗派から改宗するケースが極めて低いというデータも興味深い。信者・非信者を問わず参考までに読んで頂きたい。
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