近世女性の旅日記から
by 邱琡雯, 2019-09-27 16:10, 人氣(1274)
他並非學者,只是一位在野的研究者,因此欠缺理論觀點立場,只會做整理彙整的工作,不能完全否定,但也乏善可陳。
近世女性の旅日記から(統一論題「旅する女性」,研究発表会要旨,第十七回交通史研究会大会・一九九一年度総会報告,第十七回大会統一論題「旅する女性」)柴 桂子
近世女性の旅日記から
一近世女性の旅日記の分析
約一四〇点の近世女性の旅日記を、
柴桂子
まず旅に出た動機を自
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The Japanese Society of the History of Transport and Communications
NII-Electronic Library Service
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己の意志による旅と自己の意志でない旅とに大きく二分し、
それぞれ旅に出た動機を分類検討する。
次に旅をした女性の身分、旅をした時の年齢、 旅の同行
者などについて検討をする。
さらに、旅の日程、 行程について検討をすすめ、 女性た
ちの旅の概要をつかむ。
二 旅する女性の実態
女性の旅の実態を把握するために、 女性たちが旅の中で
難儀した点を考えてみる。
関所、女人禁制の場所、 道路の悪さ、 盗難、 ごまのはい、
川越、その他故郷恋しさ、 病気、行方不明など旅の中で苦
労した点を、女性の旅日記の中から拾いあげ、女性の旅の
実態の一側面を捕らえる。
三旅の中から
女性たちが旅日記を書き記した時期と目的は、 大きく二
分される。
一つは旅の途中で、 懐に入れた小さな冊子に書かれたも
のであり、これには訪問地、 宿泊地、 などがメモされ、 時
には金銭出納簿を兼ねたようなメモの記録もある。
地方は旅から帰って来て、旅のメモを整理しながら詩歌
や絵を織り込み、自身の記録のためと同時に他の人々に見
せるために書き残されたものである。 こちらの旅日記のほ
うが圧倒的に多い。
これらの旅日記の中から、後世のわれわれは、女性たち
が旅の中で何を見、 何を感じ、何を学んだのかなどを知る
ことができる。
未知の世界の見聞、 異郷の風物への接触、 修業、各地の
人々との交遊、日常規範からの脱出、 太平の御世への感謝、
遊び心として飯盛女・ 茶屋の女房の品定め、 女性観などを
知ることができる。
以上旅日記から近世女性の意識と存在の様態の一部分を
把握することを試みる。
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